『東京ゲームショウ2006』閉幕…次世代ゲームは「オンライン」主体？① [ サブカル・TV番組・芸能 ]

今日24日、3日間幕張メッセで開かれていた『東京ゲームショウ2006』が閉幕した。初日22日の来場者はなんと3万9645人だったらしい。翌日の23日の来場者は、昨年から2万人増の8万4823人。驚きである。今日もそれに匹敵するぐらいの来場者があったに違いない。行ってないので分からない。いや行っていたとしても分からないほどの数だったであろうw。当初見込まれていた来場者数の16万人を優に超える見通しだ。また過去10年の中で、最多の148社の参加があったらしい。

『東京ゲームショウ』とはそもそも何なのか？
その名の通り、ゲームの総合展示会のようなものである。

今回は特に、次世代ゲーム機の発表が重なったことが注目されている。今年のテーマを「新興奮。新感動。新時代。」を位置づけているぐらいだ。そして何と いっても最大の目玉は、ソニー・コンピュータエンタテインメント（SCE）が今年11月に発売予定の「PS2」の次世代機である『PS3』と、任天堂が今 年12月に発売予定の『Wii（うぃー）』と、Microsoftが昨年末に発売した『X-box360』の三つ巴の戦いである。それが今回の来場者の多 さを牽引したとも言われているほどだ。

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『PS3』の特徴は、なんといっても「ハード高性能さ」「映像のクオリティー」が売りだ。
本物の映画や映像と見まがうほどの映像のクオリティー、それを支えるだけの高スペック。「PS2」と比較して、それらは格段に向上しているに違いないと信 じている。しかしながら、「リアルさ」を無闇に追求する余り、「操作性」や「ゲーム本来の面白さ」が蔑ろにされている作品も多い。

そして、今回なんといっても驚いたのが、6万円以上の価格だった20GB HDD搭載モデルが、初日の22日に税込みでも5万円を切る価格で発売すると発表したことだ。確か、NHKのニュースか何かで耳にして、激しくおったまげ た。確か60GB HDD搭載の上位モデルでは、軽く10万円ぐらいしていたから、最初これを聞いたとき、5万円以上下がるのかと思い込んでしまった。久多良木は清水の舞台 から飛び降りるどころか、国際宇宙ステーションから飛び降りて、大気圏当たりで燃え尽きるつもりかとw（まあ宇宙服着てなかったら、出た瞬間蒸発するけ ど）。

従来60GB HDD搭載の上位モデルにしか、搭載が予定されていなかった「HDMI端子」も20GBの下位モデルにも搭載するというのだから、尚更ぶったまげた。この 「HDMI端子」とは、「ブルーレイディスク方式」のDVDを再生するのに必要な端子らしい。つまり、『PS3』では「ブルーレイディスク方式」のDVD は無条件で再生できることになった。これなら上位モデルなんて買わねーよと、ほとんどの消費者は思ったのではなかろうか。10万円もするなら、DELLあ たりで新しいPCを買い直すからね。欧米からの記者も多く参加したらしく、世界中から注目されていると言っても過言ではない。


『Wii（うぃー）』の特徴は、“操作のしやすさ、面白さ”や“自由度"である。
コントローラーをまるでテニスのラケットのように振り抜いたり、誰でも遊べる簡単な操作性が売りである。ゲームに一度も触れたことのない、シニア層、女性 層を狙っていると言われている。『PS3』とは全く逆の方向性を追求していると言ってもいい。だからといって、映像のクオリティーが劣っているかと言えば そうでもない。

同じ任天堂から発売された携帯用ゲーム機の「ニンテンドーDS」の販売が好調である。これは従来のボタンを使用するのではなく、主に付属されているペンで 使用するため、直感的に遊びやすいゲーム機である。「脳を鍛える大人のDSトレーニング」に代表されるように、文字を書いたりなど従来のゲーム機にはな かった「自由度」もある。

そのため、幅広い世代に支持されている。先月には国内販売台数が1000万台を超えたことが発表された。しかも1000万台超えが約20ヶ月（1年8ヶ 月）という驚異的なスピードで達成された。GBA（ゲームボーイアドバンス）が約28ヶ月であったことから、そのスピードがいかにすごいか容易く理解でき る。国内で最速と言った方がいいかも知れない。そのスピードは未だ衰え知らずで、それを象徴するかのように、販売店では常に品切れ状態が続いている所も多 い。何と任天堂は、今年中にはその販売台数を1700万台に上方修正したぐらいである。留まるところを知らない。SCEが発売している携帯用ゲーム機の 「PSP」とは大きく溝を開けている。

携帯機の「ニンテンドーDS」の販売が好調だからと言って、もちろん据え置き型の『Wii（うぃー）』も売れるとは限らない。女性や今までゲームに触れた ことのない層がTV画面の前に長時間座って、もしくは立ってゲームをしている光景はなかなか想像しづらい。据え置き型の次世代ゲーム機では、やはり任天堂 も苦戦を強いられるかも知れない。しかしながら、価格が2万5000円とかなりお求めやすい価格となっている。『PS3』の下位モデルの約半分である。何 だかんだ言って、今年のクリスマス商戦では『Wii（うぃー）』が優位かも知れない。


『X-box360』は、外付けのHD-DVDプレーヤーを公開。これを新たに公開すれば、HD-DVD方式のDVDを『X-box360』で視聴できると言うものだ。SCEのブルーレイディスク方式のDVDをデフォルトで視聴できる『PS3』に対抗したものと見られる。

しかしながら、特徴と言うべき特徴があまりない。PCと連携できるようになっていると言われても、あまりピンとは来ない。2chでは、「X-box」は 「ゲイツの個人的な趣味」と揶揄されているほど、ほとんど売れていないw。HD-DVDプレーヤーの発表も、所詮は焼け石に水であろう。『PS3』のよう に「デフォルトで付属してやる」ぐらいの大盤振る舞いはしてほしかった。トータル的には、『X-box360』の方が価格が高くなってしまう。まあぶっ ちゃけ、凶箱はどうでも良いw

また次世代携帯による争いもなかなか面白そうな印象だった。
NTT DOCOMOは大容量アプリを発表し、KDDIが発表した最大24人同時に通信対戦できるボンバーマンなどは面白そうだった。またソフトバンクモバイル （前ボーダフォン）も、Bluetoothと呼ばれる近距離通信で、つまり無線みたいなことで近くの人間とゲームを楽しめるなど、なかなか期待は持てそう だった。