モラル（学習指導要領）に背かなければ、日本では超高学歴になれない事実（不履修高校単位不足問題） [ 教育・医療・少子化・食 ]

富山のある高校が国が定めた必修科目を履修させずに、受験に必要な科目を重点的に授業を行っていた。そして、結果的に単位が足らず、高校すら卒業できない状態に陥っている高校生が問題となっている。その数は3年生全員。つまり、この高校の今年（来年？）の卒業生は0（ゼロ）ということになる。進学校であるだけに、極めて不名誉な汚点を残す。

既に周知の事実だが事の経緯を簡単に説明すると、地理・日本史・世界史の内、いずれか2科目を履修しなければならなかったが、受験で世界史を取る生徒が居なくなったため、地理と日本史の授業で世界史の中身を済ませようとした模様。しかし、結果的に、学習指導要領の規定を満たさないことになり、卒業させないこととなった。当たり前だそんなことが認められてあっていいはずがない。

そして、10月25日には富山だけではなく、何と11道県で62校が不履修であることが続々と発覚した。

松井秀喜の母校である石川県の星陵高校も含まれていた。私学公立問わずである。ほとんどが国立大学や超私学の入学を目指している進学校、超進学校の高校ばかりが散見された。そもそも、高校すら卒業できない低学歴の烙印が押されてしまうかも知れない屈辱的な現実。もし就職活動をして、面接官に「高校卒業したのが、19歳となってるけど、留年でもしたの？」と聞かれるわけだ。超高学歴になりたがってる無駄に野心を抱いている糞餓鬼には、屈辱・汚辱・恥辱の三点セットである。

受験を重視した対策を取った結果、受験に泣くという皮肉な事実に、自分は同情すればいいのか、しっかりと嘲笑してあげればいいのか分からない。

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いかに日本の超高学歴は世間知らずの無知で、モラルがない人種であることが、この事件で露呈されてしまった。つまり、大学入学という利己的な目的を達成するためには、世間のモラルや価値観はゴミ同然なのである。「自分が幸せになるためには何をしても許される」と思い込んでいる人種なのだ。しかも、世間ではそれすら許されるだろうと思い込んでいるやも知れない。こういう人間が、道徳心の欠片が微塵もないホリブタエモンや坊ちゃん刈りメガネのようになるのである。

ましてや、超高学歴になれば成る程、偏った授業や科目の知識が学んでいない事実も露見した。必須科目を履修せず大学生になっている学生が腐るほどいる。どうりで最近は、短絡莫迦の大学生が多いはずである。いや、1994年からグローバリズムに対応するため世界史が日集荷されたらしいから、随分昔からの話になる。

超高学歴になるほど、特定の科目だけしか見れていない。幅広い視野や教養もないのだ。少なくとも、そんな前提は必ずしもないことは明らか。何故なら、幅広い科目の授業を受けていないし、学ぶことすら敬遠し、憎悪すら抱いている。特に学習意欲がある向学心のある人間でもない。何を持って優秀としているのか…

しかも、こういう不届きな人間が将来的に下の従業員や社員に向かって、「お前らの労働は生産性がないのだから、黙って低賃金で働け。モラルを大事にしろ。私たち富裕層には嫉妬を抱くな」などとほざく。

モラルハザードの発端を垣間見た。

こういう人間がエリートとして純粋培養され、官僚などに成長していく。一方では大企業に属する企業戦士になる。そして、声を上げられない多重債務者に金を貸しては、その何倍も利息を貪り、カラカラになるまで絞り上げる。自殺へ追い込む。生命保険もガッポガッポ儲ける。

他方では政治家になる。そして、法律などを作っていく。愛国心に勃起する。公共心に勃起する。何が何でも、そのエロ本を通そうと必死になる。まずは自分たちが歩んできた人生を振り返り、猛省すべきだろう。話はそれからだ。

人の上に立つ人間ほど幅広い教養や素養であったり、人を見る目や、人を育てたり動かす人間力などの育成が必要なのだ。それはたったちっぽけな三文字では育てることなど不可能だろう。それに躍起になる群れを見ていると、反吐が出るのは自分だけだろうか。