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『格差』と『貧困』と『不平等』を広げる自民党・創価学会・経団連を抹殺せよヽ(´∀`)9 ビシ!!  これでは、日本のお先は真っ暗(*∀*)YO!!
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自分は何度も言うように、そもそも核兵器を保有することが核抑止力には働かないと思う。仮に、核抑止力が働いたとしよう。つまり、それが働くためには、相手国に対してこちらが核ミサイルや核爆弾を落とすということである。その脅威が抑止力に繋がるという、最早迷信に近い論法である。日本の場合、相手国は当然北朝鮮となる。

では、日本が北朝鮮に核ミサイルを落とせるのか。

結論を先に言うと、それは難しいのではないのかと思われる。

何故なら、北朝鮮は中国と韓国に挟まれた国である。日本の重要なパートナーと国境を接している国でもあるのだ。そして、北朝鮮国土の面積は、たった12万平方キロメートルしかない。日本国土の面積が37万7千平方キロメートルであることを考えると、いかに小さい国であるかが分かる。

つまり日本が北朝鮮に核を落とした場合、中国や韓国に与える影響は必至なのである。しかも、それはあくまで北朝鮮にあわよくば核ミサイルや核爆弾投下が成功した場合である。もし失敗して、韓国や中国に落ちるという可能性もある。

そのことで返って、軍事的な様々な問題が勃発する可能性は高い。その上、日本経済や東アジア全体の経済に、確実に悪影響を与える。日本国政府は企業の成長を謳っていたはずだ…あれ?

+ + + + +


ましてや北朝鮮は日本海とも接している。それだけ日本と北朝鮮が隔てている距離は決して遠くないと言うことだ。果たして北朝鮮に散らばった放射能が風で日本に舞い戻ったりする危険性はないのか。そもそも、日本海で航行している日本の漁民に誤爆する可能性もなくはない。北朝鮮の核実験を見ても分かるように、日本国政府が日本国民にそういう事実を予め伝えてくれる可能性は極めて低い。

日本は世界で唯一の核被爆国である。戦後60年近く経つが、日本以外に核爆弾やミサイルを投下された歴史はない。それは何故かということを考えた場合、日本はどこの国とも国境を接していない島国であったことと、アメリカから遠く離れた地であったことも大きい気がする。

もしかして、相手国に核爆弾を投下することで、自国に何か多大な影響が及ぼされる可能性があれば打てない。現実問題として、放射能が風で飛ばされたとしても、アメリカまでは届くことは有り得ない。しかし日本の場合、様々な国が密集した国土の狭い北朝鮮に核を落とせば…みなまで言うつもりはない。


そもそも日本は核実験すら行えない国である。それは核の精度がどこまで担保できるか疑問が湧き上がる。つまり相手国である北朝鮮にとって、どれだけの脅威(=抑止力)が働くのか、当然比例して(ry。

日本がどんな高度な技術を持っているからと言って、一度試して検証してみなければ、その技術が果たして現実に働くかどうかは分からない。宇宙開発のロケットと同じで、実際に打ち上げなければ分からないのと同じ。日本がどれだけロケットの打上に失敗し続けたか、思い返してみるといい。しかし、最近の日本のロケット打上は成功している気がする。その成功は、数々の失敗の元に成立していると言っていい。

机上ではいくら正しくても、現実ではどんな不測な事態があるか、どんな見落としをしているか分からないのだ。ではぶっつけ本番で他国に打って、核がちゃんと爆発するかどうか検証するのか。つまり核実験なしの核を保有したところで、確実にちゃんと爆発するかどうか分からない核を保有したところで、実は相手にはどんな脅威も与えないのである。従って、日本はそういう論理の抑止力を持つことは不可能なのである。

そもそも核実験そのものを行うことで、他国に脅威にはなる。それは仮想核投下と言ってもいい。「こういう風にあなたたちの国はめちゃくちゃになりますよ」という具合に、想像させる。正味な話。核をリアルで他国に落とすことは不可能。だから、その前段階の実験を行うことで、相手にプレッシャーを与える。ある意味、核実験こそ核保有抑止力論の核ではないのだろうか。

産経新聞は日本は核を保有できるかどうかを真剣に議論してるのだけど、日本国内で核実験を行うことが出来なければ、宝の持ち腐れも良いところ。日本は世界唯一の被爆国であること以前に、核保有をすることで核抑止力の効果を持つことがそもそも出来ない国なのであることが分かる。

では、他国で日本の核実験を行うための土地を貸してくれるようなお人好しな国がどこにあるのか。それを考えた場合、北朝鮮が日本に核を投下する以上に、有り得ないことだろう。何故なら、その日本の核の脅威が、自分にいずれ向くかも知れないのである。安全保障上の観点から、どこの国も日本の核保有を手助けはしてくれないことは、小学生にでも理解できることだろう。

つまり、日本という国が核保有を夢想するだけ、空しいことなのだ。結局、最終的にはここで核保有の議論が立ち消えになってしまう気がする。

核保有のために無駄に懸かる何千億という血税があるなら、日本が北朝鮮に対してエネルギー供給をするなどして、中国のように北朝鮮の命綱の国になる。つまり日本の手助けがなければ国家として成立できないように、北朝鮮を飼い慣らし、ペット化することで、その牙の脅威を無くさせるという選択肢を取る方が、遙かに日本にとっては有益であろう(もちろん、この方法が確実に100%成果を結ぶとは思わない…が、核保有することよりは遙かに効果的ではあろう)。

自分には、核保有は「究極的なハコモノ」にしか見えないのである。

また逆に、確実性が担保されない以上、北朝鮮ではなく、中国や韓国という第三国に対して無意味な脅威を与えてしまうのである。しかも、その脅威は北朝鮮の場合とは異なり、抑止力に働くどころか、むしろ中国や韓国の核の大量生産に対する口実や言質を与えてしまうのだ。

アメリカしか見えていない盲目の北朝鮮が核を保有すべきでないのと同様に、北朝鮮しか見えていない盲目の日本も核を保有すべきではないことは明白だろう。危なっかしいったらありゃしない。
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