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『格差』と『貧困』と『不平等』を広げる自民党・創価学会・経団連を抹殺せよヽ(´∀`)9 ビシ!!  これでは、日本のお先は真っ暗(*∀*)YO!!
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12月24日、中京大中京高校の伊藤翔が、フランス二部リーグのグルノーブルへ移籍することが決定した。このチーム名前を聞いたことがある人も少なくないかも知れない。アルプス観光の中心地でもあるが、日本代表だった大黒将志が移籍したチームでもある。このチームは2004年夏に、インデックスという日本企業が買収しただからこそ、日本人選手が移籍できていると言っても良いのかもしれない。

伊藤はアーセナルのベンゲルに見初められたほどの実力の持ち主。体格が日本人離れしていて、全国高校サッカー選手権でのプレーを一度見たことがあるが、突破力もあるし、中々しなやかでキック力もある。期待の選手と言われても、それ相応の資格がある逸材だと自分も思っている。

ただ伊藤の場合は、日本企業が親会社だからと言うよりも、グルノーブルの監督が、その見初められたベンゲルと交友があるらしく、アーセナル入団のための近道だと考えたらしい。大黒の試合を見て分かるように、仏二部リーグはプレッシャーが強い。自分の実力を試す、そして向上させる上では、恰好の場ではないかとも思う。Jリーグに入団する寄りかは、数段いい。

また今更ネタだけど、オーストリアリーグのザルツブルグというチームへ、Jリーグ・ガンバ大阪の宮本と浦和レッズの三都主がレンタル移籍されることが決定している。日本人選手が、野球と同じく、海外へ流れている気がしなくはない。つまり、俗に言う島国根性丸出しの「人材流出」と呼ばれるものである。


思い返してみると、今年サッカー選手を引退した中田英寿が、1998年にセリエA・ペルージャへの移籍から約8年経った。日本人選手はどれだけ海外リーグへ定着できてきたんだろうか。ふと疑問が湧き上がってきた。つまり、日本人の選手がどれだけ海外で認められてきたのだろうかということである。冷静に考えると、全く定着できてこなかったと言わざるを得ない。

+ + + + +


今までに、大黒、柳沢、中田(鹿島の方)、平山、高原、大久保、稲本、川口…と数々の日本人選手が、様々な国のリーグへ移籍こそ出来たが、全くレギュラーとして定着が出来ていない。むしろ自分の実力が通用せず、打ちのめされて、落胆しておめおめと日本へ帰国しているのが大半だ。

移籍こそ大きく取り上げられるが、帰国は大して大きく取り上げられない。むしろ「海外リーグへ有能な選手が流れる中で、Jリーグへ戻ってきてくれてありがとう」と、見送るときとは全く正反対の態度で、訳の分からない出迎えをしてしまう。“海外で実力が通じなかったヘタレ犬”という報道がされない。しかし、まるで海外から日本人選手の実力が認められたかの如く報道される。そして、海外移籍について報道する良い記憶だけが残るのだ。この結果、日本人選手は優秀であると、日本全体が思い込み始めた。

中田以外に、海外リーグに本当の意味で定着できたと断言できるのは、つまりレギュラーとして定着できたのは、中村俊輔と小野伸二ぐらいだろう。最近で言うと、腰をいわせて戦線を離脱しているが、松井大輔だけがそれに当たる。フランスリーグは、レベルとしてスペインやイングランドやイタリアなどには落ちるかも知れない。ただ日本のリーグ(Jリーグ)よりは、遙かにレベルが高いリーグである。そこでレギュラーとして定着していた彼は、十分称賛に値する。海外リーグへ移籍した殆どの日本人選手は、それすら可能に出来ていないのだから。


しかし、高原はドイツのリーグ(ブンデスリーガ)で、今季は10得点も決めている。これは確かペルージャ時代の中田が残した得点数と並ぶ得点数らしい。ここだけ見れば、十分称賛に値するのではないだろうか。しかし「レギュラー定着」という点を考えると、及第点とは誉められない気がする。

高原がハットトリックを決めた試合があった。産経新聞の夕刊の一面でも取り上げられるなど、様々なメディアで取り上げられた。ただ、いずれも最後のシュートの後は、体勢を崩して転けてしまっている。FWやストライカーとして、このボディーバランスの弱さは致命的だと思う。例えば、もしシュートが決めきれず失敗した場合、そのこぼれ球を詰めるといった次の行動へ移れない。それだけ得点チャンスを逃がすことになるのだ。

また、それは「当たり負けしやすい」という欠点でもある。余程、悪質なファールでもないのに一々潰されてしまっていたら、そこで攻撃の流れが途絶えてしまう。実際、高原が相手DFに潰されているシーンをよく見る。それは得点チャンスを作れない(潰している)ということも意味している。いちいちFWが潰されているゲームなんて面白くないから、観客の入りや視聴率なども考えると、決して喜ばしくはない。そこが最大の不安要素。

逆に平山や稲本当たりまで体格が良すぎても、駄目。何故なら、愚鈍すぎる。中村俊輔はスコットランドリーグへ渡ってから、かなりフィジカルが強くなり、ちょっとやそっとのことでは倒されなくなった。ただ技術は昔のママか、それ以上の技術を習得している。要はそういうこと。

しかし高原の場合、一向に技術もフィジカルも進歩していない(あくまで個人的な印象)。それがレギュラー定着の障害になっている気もする。活躍することばかりに気を取られ、彼は自分がレベルアップをするという意識が欠けているのではないかと思う。高原はゴールの嗅覚やゴール前の飛び出しとかは「天賦の才」があると思うが、いかんせんそれを活かす・支えるだけのフィジカルはない。いやそういえば、自分がゴール前で、突っ立ってる時も度々見られる。DFの裏に抜けるといったバリエーションも、そういえば少ない。それすらも元々ないのかもしれない…。

また相手のプレスに負けやすいということは、同時にシュート力もないということを意味している。相手の倒されないだけの足腰、例え倒されそうになっても、それを踏ん張って、体勢を立て直せるだけの足腰の力がないということは、当然、それに比例してシュートやパスの力も弱くなるということ。

何故なら、体を踏ん張ると言うことは、足の指先や上半身や腰などの様々な力が必要になる。例えば、足先の指の力が弱ければ、当然カーブを掛けたりすることにも影響する。野球でボールを投げる指先を想像すれば分かりやすい。要はシュートの最後の最後の総仕上げが、指先なのである。シュートは強く足を振り抜く場合、足の力だけではなく、腰を捻転させる腰の力や、背筋や腹筋の力も総合的に求められる。

サッカーは一つ駄目なら、全体的に駄目という傾向が強い。全体的にバランスが良くなければ、サッカー選手としては大成しない。野球のように、上半身だけが良ければいいというものではない。


また高原は世界レベルの選手と比べると、足下などの技術も相当劣ってる。ボールをキープできたり、スルーパスが出来るわけでもない。別にもちろん中村俊輔クラスまで、技術力を磨けと言ってないが、あの程度では、やはり高原は世界には通用しないと言わざるを得ない。


高原や稲本にしろ、自分を過大評価しすぎだと思う。虚栄心や功名心が強いのではないだろうか。レベルの高いリーグで試合をしたい。そう思うこと自体は、悪いことではない。ただ身の程を知るべきで、そのリーグ内であれば、新参のチームであっても、弱いチームであっても、まずはレギュラーとして試合に出続けることが重要。大黒や松井のように、二部リーグからでも悪くはないと思う。日本におめおめと帰国するのは構わないとしよう。ただ、一段レベルアップして帰国してきて欲しいと、自分はかねがね願っている。

しかし、レギュラーとして定着できてない以上、試合にも全く出られない。仮に試合に出られても、途中交代で数十分、下手したら数分で出番が終了ということもままある。海外リーグへ渡っても、実は殆どの選手が何も出来ていないのが現状だ。これでは海外で自分の実力を発揮するどころか、経験を積むことすら、海外で揉まれることすらもないまま、日本へ帰国しているのだ。それはつまり、海外リーグへ移籍する前も後も、何も選手としてレベルアップできていないのだ。何故なら、海外のチームへ移籍しても、何もしていないのだから当然である。では結局、何の目的で海外リーグへ渡ったのだと、思わず突っ込んでしまいたくなる。機械で肉体トレーニングするだけなら、日本でも十分可能なのだ。観光旅行なら、JTBで(ry。


サッカーの場合、野球のように「人材の流出」なんて素晴らしいものではない。大リーグへ渡れば、大抵の日本人選手は相応の結果を残している。その流出した人材は、相手の国でちゃんと貢献できている。そして、日本へ帰国するときには、晴れ晴れと胸を張って凱旋している。つまり、ちゃんと日本人選手は海外から求められて、それに応えている。ただサッカーは全く異なる。海外へ渡っても、何もしていない。むざむざ何も出来ずに帰国するなど、日本人は無能であるとわざわざ証明しに出国してるようなものだ。これでは空しくなるばかりである。そういえば、子供のなりたい職業の1位が、サッカー選手でなくなった。これが一因ではないかという気がしてならない。

そしてレギュラーとして定着していた中田(とは言っても、後半は厳しかったが…)中村も小野も、「黄金世代」と呼ばれる世代の選手である。つまり日本サッカーの歴史で最も優秀だった選手だけしか、活躍できていないかったという悲しい現実がそこにはある。しかも、「絶頂」だった世代の中でも、特に際だっていた選手だけのみである。現実問題として、稲本や高原は不発に終わっているのが現状である。いや、まあ高原に厳しいことを言い過ぎたかも…彼については十分及第点か…

そして、小野は既にJリーグへ戻ってきてしまっている。「その世代以外」で海外でまともに活躍できているのは誰か…そう松井だけとなる。

何故、「その世代以外」に拘ることが重要か。「絶頂の世代」と呼ばれていない世代が活躍できてこそ、真の日本人選手のレベルが評価できるのだ。中田のように「絶頂の世代」は、活躍できてむしろ当たり前だったのである。ただ、松井は怪我で戦線から離脱してしまっているが…。つまり、今海外でちゃんと普通に選手として活躍できているのは、中村だけなのだ。しかも、中村は28才ぐらい。選手としては、既に適齢期を超えかかっている。メッシにしろ一流の選手であっても、怪我はつきものなのだから、いずれその中村も戦線から消えてしまうかも知れない。あの天下無敵の一度も怪我をしたことがなく、長年連続出場記録を更新していたヤンキースの松井ですら怪我をする。世の中、100%は存在しない。

日本人が海外へ移籍するようになったとは言いつつ、如何に、日本人選手が海外でレギュラーとして定着していないか。まともに選手として通用している日本人が、どれほど少ないのか。それを皆まで言うまでもなく、誰もが実感してくれたと思う。

まずは日本人が日本人であることを忘れる(or捨てる)べきである。一個人として、自分を客観視する必要がある。自分はどの程度のレベルに位置している選手で、相手選手は何を持っているか、そして自分には何が足りないか、そこをどうすれば向上させることが出来るかを真剣に考えるべき。自分が日本人という意識は、それの阻害や障害物にしかならない。自分が失敗してしまえば、「日本の恥となる」なんて考えるな。「日本」という下らないお荷物になるだけの看板を背負うのを止めろ。どうすれば自分が海外リーグで活躍できるか、それだけを考えろ。

結局、日本代表として選出すべき一選手の個々レベルが高くなければ、日本代表全体も強くなるはずがないのだ。そして、日本代表となるべき個々の能力の高い選手が多ければ多いほど、日本が強くなる選択肢が増えるのだ。アイデンティティーほど無用の長物はない。クロアチア・スロヴェニア・セルビア・ボスニア‐ヘルツェゴヴィナ・マケドニア・モンテネグロの6共和国と2自治州から成っていた多民族国家であったユーゴスラヴィアという難しいチームを率いていたオシムが、日本の監督を務めている今だからこそ、それを強く言いたい。

そういう意味で、伊藤翔がどう活躍してくれるかが楽しみである。中田英寿のように明確な目標を自分で作り、周囲に惑わされず、自分の意志を貫き通して、そこに邁進する。結果、彼は多くの功績を残したではないか。それを期待して止まない。島国的サッカーはもう(゚⊿゚)イラネ
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