『24』を見終わった直後に見た『アキハバラ＠DEEP』 [ サブカル・TV番組・芸能 ]

11日深夜、『24』を見終わって、パチパチとチャンネルを変えていたら、『アキハバラ＠DEEP』がやっていた。本格的なドラマを見た直後に、日本のドラマを見ちゃうと全然駄目だなという印象。

その日で2日目目なんだけど、改めて思った。ちょっと風間の演技がうざい。風間と言っても八広の方ではない。ジャニーズの風間である。

風間はキョドキョドしてるヲタクの役柄だった。要は、どもり・吃音の役立ったわけです。「ぼ、ぼ、ぼ、ぼくは…」みたいに発作的に筋肉が痙攣して、最初の第一声をを何度も繰り返してしまって、なかなか普通に喋り出せない感じ。

でも、風間は凄い声量があって、どもるんですよ。声が強い。とにかく大きくて、通る。ヲタは腹から声を出さないぞ。少なくとも普段からキョドってるようなヲタが、普段から声を腹から出してるわけがない。しかも、これがずっと。『電車男』の山田は声量が小さくて、リアルだった。伊藤も好きな女・伊東美咲を前にしたとき、ちょこっとどもるだけだった。吃音の原因は不安や緊張と言った心理的要因が強いと言われている。常日頃、仲間とつるんでいるヲタクが、あんなに激しくどもる訳がないだろうと。

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風間はハッキリ滑舌よくに、テンポよく「ぼ、ぼ、ぼ、ぼ」って噛むから、お前はおさむちゃんかと思わずツッコんだ。

「おさ、おさ、おさ、おさ、おさ、おさ、おさむ、お、お、お、お、おさ、おさむ、おさ、お…おさむちゃんでーす！」
何回言うねん、お前はと。早よ言えと。それを彷彿とさせられて、ヲタクとかどうのこうのじゃない。

芦屋雁之助の山下清志でもあんなに「ぼ」は言わない。しかも、おさむちゃんばりの勢いで力強く「ぼ」は発音しない。ああいう弱々しい声量で「ぼ」を繰り返すから、気弱などもりなんだなとこっちは思えるわけ。しかも山下清志はずっと独りで、会う人会う人は、大抵初対面な人ばかり。ずっとつるんでる仲間相手に対しても、あんなに激しくどもるってのがいまいち解せない。

自分が得意だったり好きな分野では、滔滔と機械のように喋り出したりすれば面白いのかも知れない。
風間は山田や伊藤のように観察力がないのかも知れない。

でも別に自分は風間の演技が嫌いなわけではない。金八の時の演技は良かった。つまりは単なるキャスティングミス。風間にあの役は向いてなかったというだけの話。


というか、髪型や服装を見ていると、ジャニーズらしさが残っている。どこか「格好良く映してやろう」という浅ましい根性が透けて見える。やっぱりジャニーズは使えるドラマが限られてくるなと実感。名前知らないけど、鼻が凄い高い男の子もそう。

基本的に、ドラマに出てるジャニーズは痛い。畑違いのドラマに出てる笑い芸人に匹敵するほどの痛さ。志田未来の新ドラマにもタンメンや青木さやかも相当酷かった。TOKIOの山口の演技は、見てて自分の眼球を針で突こうと思ったぐらい。KAT-TUNの亀梨の演技はまだ見れるけど、芸人と違って、ジャニーズはルックスやイケメンで売ってる分、痛々しさが倍増。芸人だったらまだネタに出来る部分、そう解釈できる部分もあるけど、ジャニーズだとそれが出来ない。ネタじゃなくて、本気でやってこれかよ…と思っちゃうと、痛々しいどころか引いてしまう部分もある。


このドラマは全体として話の進め方とか演出とかが、劣化版・宮藤官九郎という感じ。宮藤官九郎自体、いつもワンパターンな感じがしてあんまり好きじゃない。その上、ヲタクのノリと制作者が描いてるノリには、少し齟齬がある感じも否めない。秋葉原にもそれだけ多様性が出てきてるという証なのかも知れないけど。

バナナマンの日村はちょっとキモすぎ。ビックスモールンのチロあたりが見れるヲタク、不細工かなと。愛嬌があるし、見ててあんまり不快ではない。日村は芸人として嫌いじゃないけど、ドラマで見るとなんか不快。

でも、こういう芸人やジャニといった色物ばかり使ってるから、いつまで経っても日本の映画やドラマはつまらないままなんだろうなぁ…遊びでドラマや映画を作ってる感じ。真剣さが全く伝わらない。まあ金を一銭も払ってないからこんなこと言えた義理じゃないけど。