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『格差』と『貧困』と『不平等』を広げる自民党・創価学会・経団連を抹殺せよヽ(´∀`)9 ビシ!!  これでは、日本のお先は真っ暗(*∀*)YO!!
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10月5日と6日に行われた衆議院予算委員会で、民主党などによって安部は自己の歴史認識を徹底的に攻勢を掛けられていた。見ていて、ちょっと可哀想になったぐらい頼りなかった。田中真紀子が安部のことを、パパの革靴を履いた悪戯坊主の小さな子どもに例えて揶揄していたが、まさしくそんな小さな子供がパパに叱られて、萎縮している様だった。麻生当たりのおじいちゃまが助け船でも出してやればいいのにと、そんなことすら思ってしまった。

自分の本音をはぐらかす答弁が多かった安部だが、民主党などの質問で次々と自らの歴史認識を悉く翻す場面が多かったことは特筆したい。

5日の民主党の菅直人は「村山談話」の要旨である国策の失敗や「植民地支配と侵略性」について安部個人としてどういう認識を抱いているのだと問い質し、具体的に「アジアの国々に対して大変な被害を与え、傷を与えたことは厳然たる事実」という発言を引き出させた。

1997年に「日本の前途と歴史教育を考える若手議員の会」を立ち上げ直後、「河野官房長官談話(河野談話)の前提は崩れている」と述べていた安部だが、それについてもその河野談話を踏襲するという発言も引き出させることに成功した。

従軍慰安婦の募集などに軍の関与や、強制性を認めた河野談話を、安部内閣が今後も踏襲すると公言したのだ。しかし、その直後安部は言い訳がましいことを述べているのが少し侘びしいではないか。「軍当局が直接強要したという狭義の強制性があったかどうかについて色々疑問がある」という発言だ。こういう狭義の瑣末な歴史の部分こそ、歴史家にその検証を委ねればいいのではないかと思ってしまったのは自分だけだろうか。

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1941年、当時の東条内閣の商工相として開戦詔書に署名した、後に総理大臣になった祖父の岸信介にも質問の手は及んだ。「私の祖父も含めて大きな責任があった」と発言させたことも大手柄であった。「国家指導者に戦争責任・敗戦責任がない」という発言をどの国民が納得しろと言うのだという話だ。これは明らかに岡崎の影響を受けているに違いないが、もう少し安部には「主体性」を持ってほしい。反自民の自分でも、安部は思想以前に危なっかしい部分が目立つ。

しかも、6日には謝罪決議はみっともないと言っていた「村山談話」ですら、「先の大戦に対する歴史認識に関する答弁書」として閣議決定する始末。これは安部内閣でも「村山談話」を踏襲し、中国に対しては歴史認識の問題について逆らいませんよと宣誓書に誓いを立てたに等しい。

社民党の瑞穂タンや阿部がこれを聞いたら、泣いて喜びそうである。安部は妻がいる身でありながら、オバ専だったのか。民主党のことを旧社会党と自民党の残骸の集まりと散々非難していた癖に、何だ自民党こそに「社会党体質」があるのではないか。

「年金生活者の悲鳴が聞こえてきませんか」と菅直人が6日の予算委員会で安部に詰め寄っていたが、自分には右翼のけたたましい悲鳴が聞こえてきそうである。

などなどを見ていくと、「主張する外交」を掲げている総理大臣とはとても思えなかった。これでは「妥協する外交」である。典型的な昔の日本外交に逆戻りしたと感じてしまった安部支持者も多いだろう。


でもそれも仕方がない。

自分個人として靖国神社に参拝したくても、自分の歴史認識をごり押ししたくても、周囲の状況をよくよく観察するとそれどころではないのだ。北の核実験や拉致問題など、外交的には東アジアは問題が山積している。それに伴い、中韓との関係を修復せざるを得ない。北朝鮮に対する影響力が落ちてきた中国も、同じような考えだとは思うが。どうしても、お互い首脳会談を行う必要がある。だから、安部の憎き村山談話を踏襲してでも、それに応じざるを得なくなった。つまり、それは安部の歴史認識が敗北したことを意味している。今後、それを巻き返すことは難しい。

今予算委員会で、民主党がそれを巻き返せないほど言質を与えてしまったからだ。今後、自分の歴史認識を披露したい場合、それがかなりの障壁となりうることは目に見えている。民主党は、中韓訪問を前にした今の時期に安部に詰め寄った。そして、それに見事に成功した。安部は中韓との関係修復を考えると、どうしても自分を殺して譲歩せざるを得ない。譲歩しなければ、2・3日後の中韓との首脳会談に悪影響を与えて、結果安部政権のイメージが悪くなるからだ。

靖国参拝しない安部など、護憲を訴えない社民党と同じである。政治理念だけで支持されてきた人間が、その政治理念を捨ててしまえば誰が支持するのだろう。歴史認識というカードを封じられた安部内閣は、ますます難しい舵取りを迫られることになったに違いない

民主党は最も効果的な時期に、最も効果的な攻撃を自民党に対して繰り出せたと思う。良く言えば、周到。悪く言えば、卑怯。民主党に多少の称賛を送ったとしても、誰も批判はしないだろう。もしそんな批判が聞こえてくれば、思考停止の靖国しか興味がないバカ右翼・バカ自民信者だろう。そんな人間に批判されたところで、誰も耳を貸さないし、影響も受けないだろう。


安部のようにはっきりとした自分の歴史認識を表明していた政治家とは、野党も対立軸を打ち出しやすい。今の時期で、いきなり政権与党になれるなどとは到底思えないが、かなりの巻き返しは図れるだろう。小泉は凶行…強硬に見えて、村山談話はちゃんと踏襲してたりする本当に良く分からない奇人だったから、野党もさぞかし対決しにくかっただろう。しかもそんな知障ばりの奇人が国民的な支持を受けていたのだから、なおさらだ。やっとまともに対決できる敵が出てきて、野党もやっと魚の水を得たと言ったところか。


ただ田中真紀子は微妙だった。安部の大得意の拉致問題を追及しても、こちらが利することはほとんどない。最初がやはり肝心なのだから、それに躓いてしまった感じも否めないしかも「お前は外務大臣だったろうが」というツッコミにはたじたじしていた感じを受けた。それをツッコマれてしまったら、田中真紀子はぐうの音も出ないのではなかろうか。
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