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『格差』と『貧困』と『不平等』を広げる自民党・創価学会・経団連を抹殺せよヽ(´∀`)9 ビシ!!  これでは、日本のお先は真っ暗(*∀*)YO!!
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10月16日、トンデモ新聞こと産経新聞が『SHOWDOWN(対決)』という三文小説を載せ始めた。その本はパパブッシュ政権時代に国防副次官を務めたジェッド・バビンと、レーガン政権時代の国防総省の動員計画部長を務めたエドワード・ティムパーレークの共著。ググってみると、『SAPIO』などでは既に6月とか7月当たりに紹介されていた模様。

エドワード・ティムパーレークは1999年に、アメリカ上院外交委員会の共和党顧問であったウィリアム・トリプレットと共著で、『Red Dragon Rising: Communist China's Military Threat to America 』という本を既に出版している。世界で台頭して来るであろう中国の軍事的脅威と、それに対するクリントン政権に対する批判が主題であった。副題を見ても、明らかである。Amazon.comの紹介文によると、「右翼的思想の持ち主以外は見ても面白くないだろう」と書いてあるのが印象的。

では、今作はどうなんだろう。ちょっと副題を見てみよう。『Showdown: Why China Wants War With the United States』とある。直訳すると、「何故、中国はアメリカと戦争をしたがっているのか」と言った所か。どうやら、エドワード・ティムパーレークという方は、昔から中国に対して嫌悪感に近い批判精神を持っておられるようだ。今回の著書でも、台湾への軍事的侵略から第二次朝鮮戦争への発展など、資源を巡る軍事的衝突など、大して主張に変化は見られない様子。ただちょっと勘違いしていただきたくないのだが、自分は別に中国を批判していることを批判しているのではない。

要は米中の軍事的関係について書かれた著書な訳ですね。しかし、産経新聞では「2009年8月、中国が巡航ミサイルを靖国神社に撃ち込む」というセンセーショナルな書き出しで紹介されている。まるで日中関係を主題に置かれた著書であるかのように宣っている。「アメリカがさも日本に目を向けている」みたいな感じに誇張しすぎ。

主題は中国対アメリカの構図な訳であって、日本はあくまでオマケ。まあ著者がアメリカ人だから当たり前なのだが、安部が靖国参拝の中止をほのめかし、靖国問題が風化しつつある中、産経新聞はわざわざこの点だけを取り上げて、また問題をぶり返そうとしているとしか思えない。つまり、「中国は日本に敵意をむき出している」といった日本国民に対して安易な反中感情を煽ろうとしているとしか見えない。これではどちらの国が靖国カードを利用しているかが分からないですよ、トンデモ新聞さん。この三文小説の中身を見たら、より産経新聞がその靖国カードを利用したがってるか、それを顕著に感じることが出来るだろう。


で、肝心の中身に移りたいと思う。
著書の中で日中戦争勃発を取り上げた第五章を翻訳したものが載せられている。その翻訳者は、彼の古森義久である。

+ + + + +


舞台は2009年1月20日の大統領就任パレード直後、日本の首相からホワイトハウスにかかってきた電話から始まる。その電話を受けとった大統領は、2008年11月のアメリカ大統領選挙に勝った民主党リベラル派のアメリカ初の女性大統領・ドロシー・クラターバック。この女性大統領は、ヒラリー・クリントンを指していることは誰の目からも明らかだ。言うまでもなく、著者であるジェッド・バビンにしろ、エドワード・ティムパーレークにしろ共和党側の人間だ。リアルの2008年の大統領選を意識した露骨な民主党批判本であることは言うまでもない。現在、共和党は苦境に陥っていることからも、必死さが伝わってくる。

で、「尖閣諸島海域で露西亜海軍と共に大規模な軍事演習を行っている。中国は武力で尖閣を占領しちゃうよ(´;ω;`)ウッ…」という唐突すぎる内容。そして、ヒラリーことドロシーは、「中国は私の就任祝いの前に軍事攻撃はしないでしょう。だから、もうこの件で何も報告しないで」と、何か意図的な伏線らしい発言をほのめかす。

同年6月1日。舞台は中国軍事委員会へ移る。胡錦涛こと胡金涛は自民解放軍の幹部を前にして、「共産党に忠誠を高めるにはどうすればいいか?」と問う。ある幹部が「人民に対して国内の失業や貧困問題から目をそらさせるためには、中国の覇権を誇示することです。そのために、日本を叩くのです」と答える。それに胡は激しく同意し、「歴史問題で日本を叩き、天皇に過去の戦争について公式謝罪をさせ、日本を服従させることが出来れば、中国人民の忠誠を高められるはずだ」と叫ぶ。これで第一回目が終了。この強引で唐突な流れに思わず苦笑してしまって、次を見る気がなくしてしまったのは秘密である。

16日の2回目。舞台はホワイトハウス。閣議に参加した米軍統合参謀本部議長が、ドロシーに詰め寄る。「中国政府は北京五輪を成功させるため、エネルギー供給を最優先にさせた結果、今や中国人民は飢餓や貧困で苦しんでいる。そういう国内の不満をそらすため、中国は軍事的行動に出ようとしている」と。しかし、ドロシーは「中国はアメリカの経済的なパートナー。今や、立派な友人よ」と参謀本部議長を突っぱねる。

次期大統領候補などとそやされているヒラリー・クリントンを、危機意識の馬鹿・安全保障を理解してない平和ボケだとこき下ろそうと意思がこれでもかと伝わってくる。共和党はイラク戦争などで窮地に立たされているから、何とか自分たちに向けられた誹りを回避したい現れではないかと思う。

2009年と言えば、ちょうど北京オリンピックの1年後。センセーショナルに同じく書き立てている。でも、翌年の2010年には上海万博があるんですが、そのことは一切無視ですか?

日本とアメリカの首脳同士の電話に移る。ドロシーが「何故、日本は独立記念日の祝賀に来てくださらなかったの?」と日本の首相へ疑問を投げかける。「何故なら日本は中国の軍事的脅威に晒され、国民は不安を抱いている。」と日本。「中国は最近、静かですが、何が不安なの?」とドロシー。「靖国神社に天皇が参拝される予定だが、中国は猛烈に抗議している」と日本。いつの間にか天皇が参拝することになっていることは、目をつぶった方がよろしいかな?w

で、日本がまたまたトンデモない発言をドロシーちゃんへ繰り出す。「中国を挑発する行為は止めた方がよろしいというご助言ですが、国民が首相の参拝を求めているので、参拝を止めることは絶対に出来ません」と、いつの間にか、日本国民全体が首相へ靖国参拝を要求しているかのような発言。小泉の時ですら国論を二分していた。ましてや安部に靖国参拝を求める声は少ない。どこからそれを推測できたというのだろう。失笑以外の何者も、自分の顔には浮かばなかったことも言うまでもない。ここで、第二話は終了。


まるで2ちゃんねるの東亞+板やそっち系のスレを読んでいる心地であった。あれぐらいなら、2ちゃんねらーでも十分書けるだろう。むしろ、彼らは2ちゃんねるから文章を拝借したのかも知れないと疑いすら持った。それほど中身は拙劣というか、既に使い古されている垢まみれの予想。現在深夜で放送されている『24』の方が、遙かにリアリスティックな見地で脚本が書かれているし、エンターテイメント的な観点からもよりスリリングで新鮮。その片鱗も見せてくれない『ショーダウン』は、やはり三文小説としか呼びようがない。

古森の翻訳が拙劣なだけなのか、その辺の三文小説家の考えただけの絵空事としか思えないほどのこじつけばかり。ご都合主義にも程がある。「中国=悪」「民主党=防衛には無知」「日本=中国の被害者」という前提で話が一方的に進められており、少し悪意すら感じる。というか、幼稚すぎる。ましてや、「天皇が参拝する」だの「国民が首相の靖国参拝を祈願してる」だの、専門家とは余程言い難い現状分析ばかり。

小学生が考えた下らないオチが見え見えの小説を読まされている不快な気分を味合わされた。内容としては、『嫌韓流』以下ではないか。よく産経新聞はこんな小説を載せることができたと感心した。

まあこれ以降の話の流れは大体予想が付く。靖国に迎撃ミサイルが放たれると謳っていることからも、日本は強硬に靖国参拝し、中国は逆鱗し、軍事的行動へ踏み出す。しかし、中国に攻撃されている日本は、憲法9条の制約から手が出せない。一方的に攻撃されるだけ。肝心の民主党が大統領を務めているアメリカは助けに来ない。何故なら、「中国様と仲良くしたいから」。その後、まだ中国に服従しない日本に業を煮やした胡が、「日本人の精神的支柱である靖国なんかぶっ壊しちゃえ」とか何か言っちゃって、迎撃ミサイルどかーん。何もしないまま、在日米軍が日本から撤退。日本は見事、中国の属国となりましたとさ…。

結論ありきの物語、ただ不安を煽るためだけのこじつけじゃねーかw

取り敢えず、「靖国神社=日本人の精神的支柱」という流れにも持っていくはずである。多分、17日以降の『SHOWDOWN』は見ないと思います。下らなさすぎる。産経新聞は反中教育を政府に要求してるようにしか思えない。不快の一言。確か、産経新聞は江沢民の反日教育を非難していた。何だ、この矛楯した行動は。トンデモ新聞はマジで救いようがない。

そもそも靖国神社に迎撃ミサイルをぶち込んで、中国にどんなメリットがあるのか。靖国にミサイルをぶち込むことは、東京にぶち込んでるのと同じ。しかも皇居の近くで、毎日参拝客も腐るほどいる。911テロどころの騒ぎじゃない。世界中を巻き込んだ戦争になりかねない。東京証券株式取引所もあって、株価も大暴落して、世界経済に与える影響は計り知れない。もちろん中国に対しても飛び火してくるだろう。

中国は世界中から敵視される。核実験を行った北朝鮮に対して、甘甘な政策を取ってると非難があったからか、北朝鮮に厳しい態度を取るようになった。文中にあるように中国人がプライドが高いとしたなら、世界中から非難を浴びるような真似はしない。中国のメンツや国際的な地位は地に落ちる。死刑囚の臓器売買が国際的に非難されたら、今年の6月か7月には法律で禁止するようにした。中国は国際的な評判を気にする国であることは間違いないし、だからこそ、国威発揚や国際的なイメージアップのために北京五輪などを開くのだろう。その後、何で日本に、しかも東京に迎撃ミサイルをぶち込むんだよ…北京五輪開いてアップさせた国際的なイメージが、全てそれでおじゃん。

それを国家元首である胡錦涛が、国内の貧困層の暴動を収めるためだとか、そんな理由で他国にミサイルをぶち込むわけがないだろう。専門家という肩書きがあろうが、いくらなんでも妄想が酷すぎる。一時的に国内の人民を収めることは出来ても、一生と言っても良いぐらいの長期間、国際的には孤立を深める。中国は食糧やエネルギー確保のために、様々な国々に触手を広げてる。仮に東シナ海のガス田から軍事的衝突が起きたとしても、あと2年ぐらい猶予は残されてて、外交的な折衝は十分可能。まあその頃までには全て、中国側に吸い取られてるかも知れないがなw


というか、国内の不満を戦争で目眩まししようとしてるのは、むしろアメリカだろうがッッッッッッ!!!!wwww
貴様らはここ何十年で、どんだけ戦争起こしてきてるんだよッッッッッッ!!!!!!!


例えば、まだ軍部を掌握し切れてない胡錦涛が、日本に対して甘甘な政策を取り続け、日本の高い技術を欲しかったり、貧困層解消のためにまだODAを下さいと頭を下げてきたり、中国国内の色んなイベントを成功裏に収めるためにも、日本に色々手助けを求めてたりして、その光景を見た軍部が「何、中央政府は甘いことをやっとるんだ」と暴発して、胡錦涛の命令も無視して、昔の日本で言えば関東軍みたいに、日本に対してそういう侵略的行動を取ろうとしたとかなら、まだ理解の一端は示せる。

マジでこんな小学生でも思いつきそうな、しかも、自分の思想通りに話を進める、こんな酷いご都合主義的で非現実的な小説で、国防なんか分かってたまるかよ。


もちろん、彼らの空想・妄想が100%起こらないかと聞かれれば、誰もがそれは否定するだろう。中国の軍事的な拡張は、経済に伴い伸びてきている。警戒はしても損はないだろう。だからといって、あれが確度の高い絵空事かと聞かれれば、誰もが苦笑せざるを得ないだろう。明日にも地球に巨大隕石が墜ちてこないか、巨大地震が起きないかなんて、誰にも予想することは不可能だからと言って、明日にも巨大隕石が墜ちてくるぞと囃し立てる狼少年の言い分を誰が信じたいと思うのか。どこのノストラダムスだよ。

トンデモ理論を展開する愚者の片鱗は垣間見えたがw、共和党関係者はここまで頭が悪いのかと少しガッカリさせられた。国防関係、軍事全般や中国の軍事動向には詳しい専門家らしく、緻密な分析が書かれていれば、少なくともその片鱗が少しでも見えてきたら信頼できる小説と言えるのだけれども、「911テロ」がアメリカ政府の自作自演だのというトンデモ三文小説の類と何ら変わらない。


韓国で封が切られた『韓半島』という映画がある。日本ではそれが反日映画だとして、大きく取り上げられた。簡単にストーリーを紹介すると、韓国と北朝鮮の南北統一を日本が妨害し、韓半島(朝鮮半島)を危機に陥れるという内容。日本は100年前の占領下時代に結ばれた条約を根拠に、統一を前提とした南北縦断鉄道開通記念式を妨害することから物語始まる。日本の陰謀に立ち向かう韓国大統領と歴史学者などの活躍を描かれている。これを聞くだけでもトンデモない映画である。しかも、日本が根拠とした100年前に結ばれた条約は、捏造したというのだから開いた口がふさがらない。

韓国人のオナニー映画だとして、日本からは嘲笑を買った。『SHOWDOWN(対決)』は、その『韓半島』と変わらない。共和党のオナニー小説である。もしくは日本の右翼のために授けられたオナニー小説。少なくとも、日中関係が書かれている第五章に関しては、ほとんど陰謀論や感情論に近い。しかしあの調子では、他の章も大して期待できないだろう。


ただ更に驚いたことがあって、このトンデモ三文小説を礼賛しているブログが案外存在したことに驚いた。というか、思わず笑ってしまった。「日本の国防を考える上で、いいきっかけになる本」だの、「中国の軍事動向に詳しいエキスパートの本。その辺の三文小説家の考えただけの絵空事ではない」だの、アレのどこを見てそう思いこめるのかが不思議でたまらない。自分から言わせれば2ちゃんねるや産経の素人記者が日頃書いてるような社説や記事と全く変わらん。自分から言わせれば、「マジで国防の専門家が書いたのか?」という不可解めいた疑問しか持てなかった。

少なくとも、こういう妄想癖のある精神障害者には、日本の国防や防衛について大手を振って語って欲しくない。自分から言わせれば、現実的な思考をできない人間は、核弾頭よりも怖いですよ。しかも、これが国内に腐るほどウジャウジャ有りのようにいるんですから、その恐怖心は一入。反日剥き出しの韓国人が『韓半島』の映画を見て、もし「核武装をしろ」と政府に抗議運動を展開した韓国人がいたとしよう。君らはそれらと変わらない。


個人的に、日本の防衛だとか国防だとかで危機感を感じさせるために、産経はこの小説を載せたのではないと思う。もし本気でそういう意図があって載せたのであれば、編集者の脳内に蛆でも湧いてないか本気で心配する。新聞記者の知能って、どこまで低いんだよみたいな。仮にそういうことはないという楽観的な前提で話すけど、靖国非難が高まる中、「靖国を改めて正当化」しようとしているのではないかなと思ってる。

日本が靖国神社に参拝して、中国を傷つけているイメージが定着していると思う。だが、靖国神社が中国の迎撃ミサイルに攻撃されるという小説を載せることで、「靖国神社=被害者」というイメージに逆転させようとしているのではないかなと思う。そして、靖国神社は何の落ち度もなくて、戦犯も外さなくていいんですよと世論操作したがってるんだろうと思う。最近の安部を見ていると、保守層の焦りみたいなのを感じないわけにはいかない。

だとしたら、産経新聞は改めて思うが、下衆い新聞だと思った。空想に充ち満ちたアメ公が考えた小説の力を借りるしか、イメージ操作できないのかよって。日本人が考えた小説であれば、参詣外として書かせたかのような印象が持たれるからね。頼むから、金輪際「日本を代表する新聞」だと自負しないでいただきたい。


【無断直リン】
↓産経取ってない人は、以下参照。その古森が載ってる。
ttp://www.nikkeibp.co.jp/sj/column/i/25/

でも、来年の春には日本語版を産経が出すみたいなので、トンデモ小説が好きな人は是非買ってやってください。産経はただでさえ、読売や朝日と比べて取ってる人が少ないのでw
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